第13章 最速で貿易事業の達人になる秘訣

ここで貿易の達人の定義を明確にします。

国外商品の取引を通じて儲けること、
これは貿易事業で稼ぐこということです。

但し、国内取引には無い難しさがあります。
それは、国内取引には無いリスク(危険)が
がたくさんあるからです。
一方で、リターン(見返り)も大きいです。
例えば、輸入貿易の場合、30%~60%の利益が
見込めます。

そのためには、貿易事業の玄人(プロ)に
なる必要があります。
貿易業務のプロではなく、貿易事業のプロ
のことです。

貿易のプロと言うと、貿易業務を行う専門家
と誤解されることがあります。
貿易事業のプロとは、貿易事業全体を
担当するプロのことです。
貿易活動を一つの事業活動として
定義しているのです。
貿易事業の達人になるのに、
3年以上もかかるとしたら長過ぎます。
できるだけ短期間で達人にならなければ
なりません。
この講座はそのために開講しています。

①のケース

貿易実務のことはあまり詳しくはないけれど
できるだけ短期間(数ヶ月から半年以内)で
貿易事業を立ち上げたい人のための講座です。

②のケース

貿易実務の知識・経験共に充分あるけれど、
できるだけ短期間(数ヶ月から半年以内)で
貿易事業を立ち上げたい人のための講座です。
②のケースは貿易の業務はできるけれども、
貿易の事業者としての経験が無い場合を
想定しています。
貿易業務内容を熟知していることと、
貿易事業をすることはその意味が違います。
貿易の事業の場合、貿易業務以外の仕事も
含んでいるのです。
国内仕入(輸出時)や国内販売(輸入時)、
資金繰りも含むのが貿易事業の考え方です。

ここで言う貿易の達人とは、貿易事業の達人
のことです。
そして、達人の意味は、短期でこれを達成
させることができる人と言う意味です。

貿易業務の経験に関係なく、
短期で貿易事業で一定の利益額を達成した人
がここで言う貿易の達人のことです。
尚、短期とは、数ヶ月から最長1年以内を
想定しています。
もちろん、事業規模やその商品内容によって
その達成期間は変動します。

ここでは、個人事業主や中小企業を前提して
いるので、この期間としました。

それでは、どうやれば最速で貿易事業の 達人になれるのでしょうか。

最低下記の3段階を経験して下さい。
そうすれば、最速で貿易の達人になれるでしょう。

第1段階;重要語句を覚える。
初心者向け貿易講座を探して学ぶことです。
そこで使われるキーワード【頻出語句】を
まず覚えましょう。
貿易で使われる書類の名前とその目的を
覚えましょう。
例えば、
Invoice, Packing List, Bill of Lading,
Arrvial Notice, Quotaiton, 
Proformer Invoice, Shipping Instruction,
Certificate Origin, MSDSなどです。

そして、その書類の中で使用されている
用語とその意味を覚えて下さい。
例えば、Shipper, Consignee, Notify, 
Place of Receipt, Port of loading,
Place of Delivery, Port of Discharge
Marks and Numbers, Freight Prepaid,
CFS-CFS, Collect, Gross Weight,
Measurementなどです。

第2段階:貿易の経験を積む
そして、できるだけ早く、貿易の経験を積む
ことです。
経験を積むのが困難だと思う方には、
市販の貿易経験ドリルをご紹介します。

個人輸入でも個人輸出でも構いません。
ネットで販売をしてみることです。
机上の勉強だけでは貿易の達人には
なれないからです。

一般の人が、海外送金することは稀です。
同じように、海外旅行以外で税関を利用した
ことのある人は少ないでしょう。

国内取引で、船便や航空便を使うことも
ほとんどありません。(沖縄や離島を除いて)

第3段階:貿易ツールを使う
しかし、これだけでは貿易の達人になるのは
まだ無理です。
経験不足のため、処理の速度が遅く、
その精度も低いと言えるからです。

そこで、市販のさまざまなツールやサービス
を利用しましょう。
現在は、貿易サービスも多様化しています。
翻訳サービスの場合でも、貿易研修付きの
ものもあります。

貿易用のソフトも個人や小規模事業者向けの
ものも市販されています。
不得手な業務は予算の範囲で外注することも
検討すべきでしょう。

外注で可能な貿易サービスには下記のような
ものがあります。

①翻訳サービス
 海外との通信文の翻訳など
 *最近は月間格安の定額で回数はほぼ無制限
  とするサービス業者も存在します。
 自社のホームページやカタログ、会社案内
 マニュアルなどの専門文書の翻訳を最初は
 サービス業者に依頼します。その後、翻訳
 する専門用語を専用登録して、自社で自動
 翻訳することも可能です。

②通関サービス 
 乙仲の呼ばれる通関業者   
 税関申請書類のみを作成する業者もあります。
 この場合、船会社や税関での手続きは自社
 で行うことになります。   
 通常、通関を代行業者へ全てを依頼する場合、
 最低でも1件当たり、
 2万円程度の費用がかかります。
 海上運賃、船会社への支払費用、関税と消費税
 とは別にかかる、手続き手配代行費用のことです。
 
③運送サービス
 通関業者が手配する場合が多いようです。
 数量や重量が少ない場合は、自社で引取り
 をすることも可能です。
 尚、航空便でEMSやDHL,UPS,TNT, OCSなどの
  戸口から戸口のサービスを利用する場合は、
 運賃も通関もこの業者が代行します。
 

④開発サービス
 仕入先や販売先を探すサービスです。
 海外の専門のサイトにその登録だけを代行する
 業者もあります。海外ではアリババのような
 輸出入業者登録ができるサイトが多くあります。
 このようなサイトに登録するには相当の手間が
 かかります。

⑤教育サービス
 貿易の教育と自社専用の貿易プログラムを同時
 に作成するサービスもあります。
 自社に必要なサービスを自社で運用するための
 プログラムを作成しながら、貿易を学べるサービス
 です。

貿易の達人とは、決してすべて自分自身
で行うことではありません。
予算に合う範囲で、外注サービスの活用
も検討すべきでしょう。

14.貿易を科学する-最速で貿易の達人になる秘訣-2-

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