第5章  貿易に必要な外国語			
国外商品の取引を通じて儲けること、			
これは貿易事業で稼ぐこということです。			
			
但し、国内取引には無い難しさがあります。			
その一番の違いは、言葉の違いです。			
英語力が必要です。			
			
まず、貿易に必要な書類はほとんど英語			
で書かれています。			
例えば、インボイス(商業送り状)や			
パッキングリスト(包装明細書)などです。			
			
そして、国外仕入先とのやりとりも外国語です。			
通常、英語で行います。			
一部のアジア地域では、日本が通じます。			
しかし、ほとんどの場合、英語による通信			
となるでしょう。			
			
もし、貴方が英語が苦手の場合は			
どうすれば良いでしょうか。			
			
もっとも一般的なのは、			
無料の翻訳サイトを利用する方法です。			
しかし、この方法には問題があります。			
			
翻訳前の日本語の文章によっては誤訳する			
可能性が高いことです。			
まず、専門用語によっては対応できない			
場合があります。			
			
実例をあげましょう。ホテル業界用語です。			
"引き下げ”、"連泊"、"拭き上げ"		
ホテル業界では、日常的に使う言葉です。			
最も有名な翻訳サイトで翻訳しても			
本来の意味には訳せませんでした。			
			
別な実例もあげます。バイク業界用語です。			
"足つき性"を同じサイトで翻訳したところ、			
翻訳不能。"Ashituki of"と翻訳されました。			
本当の意味は、バイクにまたがった時の			
足の裏が地面と接触する時の状態です。			
			
このように、翻訳ソフトで完璧に翻訳する			
のは困難です。			
			
また、日本語の持つ曖昧さや非論理的な			
言い回しによる違いまでは、			
翻訳ソフトは対応していません。			
			
日本語では、主語を略す場合が非常に多い			
のですが、英語ではほとんどありません。			
			
従って、翻訳前の原文、日本語の主語を			
省略した場合、意味不明の文になることも			
あります。			
			
しかし、翻訳ソフトを使いこなすコツがあります。			
それを習得しなければなりません。			
			
できるだけ、元の日本文を短くすることです。			
また、重文や複文といわれるような二重構造			
になっている文の構成を避けることです。			
できるだけ単文にすることです。			
			
単文には、一つの文章に一つの主語と一つの			
述語しかありません。			
「私は、明日、貴社を訪問します。」			
「私は」が主語で、			
「訪問します。」が述語です。			
			
一方、重文・複文では、			
一つの文章に二つ以上の主語と述語			
あります。			
			
但し、重文の場合、二対の主語と述語が			
対等の関係にあります。			
「私の会社ではボートを販売しているし、			
ボートに使うエンジンも販売しています。」			
			
複文の場合は、二対の主語と述語は			
対等ではありません。			
主従の関係になっています。
下記の場合を、複文と言います。			
「当社が貴社にお願いしたいのは、			
商品代金を送金してもらうことです。」

・当社が(主語)、お願いしたい(述語)
・代金を(主語)、送金してもらう(述語)		
			
そして、専門用語については、事前に調べて			
業界用語に沿った英訳が必要です。			
前述の例では、”足つき性”ではなく、			
例えば、"足の着地の状態"などと			
日本文を変えることで改善できます。			
			
尚、ここでは詳しく述べませんが、			
そのような「翻訳ソフト使いこなし研修」を			
しているところもあります。			
			
ちなみに、筆者はそのような人達のための			
翻訳ソフトツールや翻訳サービスを企画			
しています。			
			
翻訳ソフトに頼らない方法としては、			
翻訳サービスをしている専門の会社			
や個人にその翻訳を依頼することです。			
			
特別な専門マニュアルやカタログ翻訳などを			
除き、一般的な通信文翻訳料金は値下がりの			
傾向にあります。			
翻訳ソフトを使わない場合は、そのような			
サービスも検討してみてはどうでしょうか。			
			
筆者の提案する方法は、上記の二つの方法			
を試すというものです。			
簡単な事柄は、翻訳ソフトを使用する。			
しかし、複雑で専門的な事柄、クレームは			
外部の支援を依頼するというやり方です。			
			
尚、下記のような基本的な貿易用語は			
しっかりと覚えて下さい。			
貿易で使用される書類は、原則、すべて			
英語です。			
以下、実務レベルのキーワード集です。			
			
最低限、次の英語のキーワードは読んで			
理解できるようにしましょう。			
			
通関関連(税関を通る時に必要な書類)			
Invoice  インボイス 商業送り状			
 国内取引の納品書と請求書に相当します。			
 品名、仕様、数量、単位、単価、合計金額			
 取引条件、日付、便名(船名)などが記載			
 されています。			
			
 Date	発行日		
  Invoice of :	商品の総称的内容		
 Messrs.	輸入者の会社名		
 Shipped by: 	輸出者名		
 Per 	船名・船番		
			
 Sailing Date	現地出港期日		
 To:	入港地名		
  From:	出港地名		
 Case Mark	梱包外部記載内容		
			
  Despcription:	商品内容		
 Quantity(数量)			
  Unit(単位)			
 Amount(金額)			
  Trade Terms(貿易条件)			
			
Packing List パッキングリスト (梱包明細書)			
 国内取引ではあまり使われていません。			
 取引数量や品目数が多い場合のみ、			
 国内でもこれが添付されるようです。			
			
 Measuremen	容量m3		
  Net Weight	正味重量kg		
  Gorss Weight	梱包を含む重量		
 Case Marks	.外箱に記載されている印		
 (例)			
  ABC	輸出者の略称		
  IV-1000	書類番号		
  OSAKA	入港地名		
  C/NO.1-20	カートン数		
  MADE IN TAIWAN	原産国名		
			
Bill of Lading(=B/L) 	船荷証券	(表示例)
 Shipper	輸出者		XPZ co.
 Consignee	輸入者		ABC co.
 Notfy Party	輸入連絡先	ABC co.
			
 Place of receipt	引取地名	Taichung, Taiwan
  Port of loading	出港地名	Keelung, Taiwan
  Port of discharge	入港地名	Kobe, Japan
  Por of delivery	配達地名	Akashi, Japan
			
  Marks and numbers	ケースマークのこと
  Number and kind of packages 		貨物数と梱包形態
        -次章へ続く-			

6.国際運送(輸入の場合)

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