第7章  貿易上の最適な運送手段とは	
国外商品の取引を通じて儲けること、	
これは貿易事業で稼ぐこということです。	
	
但し、国内取引には無い難しさがあります。	
商品の運送に船便や航空便を使うからです。	
最適な運送手段を選択する必要があります。	
	
国内取引では、通常、ほとんど陸送です。	
一方、国外取引では、ほとんどが船便または	
航空便となります。	
空港や港に到着するまではそうなります。	
国内の港や空港に到着後に陸送となります。	
	
国外取引の場合は、通常、船便となるのは、	
運賃が航空便に比べ、非常に安いからです。	
但し、商品の重量や容積が小さい場合は	
航空便を使います。	
特別に急ぐ貨物の場合も航空便を使います。	
	
航空便と船便WO使い分ける目安の重量は、	
およそ45kg~100kgです。	
この範囲の重量を超える場合は、	
すべて船便とすべきでしょう。	
	
この重量以下の場合は、	
航空便も検討すべきでしょう。	
但し、出荷地域により運賃が変わるので	
注意が必要です。	
	
尚、運賃計算は実際の重量で計算する場合と	
そうでない場合があります。	
容積を重量換算する場合があるからです。	
	
例えば、貨物の大きさが80x 80x 120cmの場合。	
容積は0.768立法メートルです。	
しかし、航空便の場合、128kgと計算します。	
従って、もし実際の重量が100kgであっても	
128kg分の費用が請求されます。	
計算式:0.768m3 ÷ 0.006 = 128.0kg	
	
国内でも才数と呼んで、容積を重量に換算	
して運賃を計算する場合があります。	
それと同じ理屈です。	
	
国内で1才とは、0,0278m3とされています。	
そして1才を8kgと計算します。	
1m3は、約35才と計算され、重量換算では	
280kgとなります。	
この場合、実際の重量が200kgであっても、	
請求される運賃は、280kg換算の運賃と	
なります。	
	
船便の場合では、航空便のように容積を	
0.006で割ったりしません。	
もし、貨物の容積が1.00m3の場合、	
1トン=1000kgとして計算されます。	
航空便の場合のみ、0.006で割り算して、	
166kgとして扱われます。	
尚、航空便業者によっては、この値を
0,005とすることもあります。
	
いずれにしても、運送会社は、容積と	
実際の重量の両方を計算します。	
その上で、その重量換算が大きい方を	
採用して請求金額を決定するのです。	
容積が大きい時、「容積勝ち」、	
実際の重量が大きい時、「重量勝ち」	
などと表現しています。	
	
もう一度整理します。	
	
運賃の請求額は、重量によって計算される。	
そして、その重量は、実際の重量と	
容積から換算された重量の二つがある。	
その両方を比較して、より重い方を	
請求する運賃の重量とするということです。	
	
そして、船便と航空便ではその容積から	
換算する請求ベースの重量の計算方法	
が違います。	
船便ではその容積イコール重量となります。	
一方、航空便の場合は、容積÷0.006
(又は0.005)となるということです。	
	
尚、ここで言う運賃とは、	
	
国際運送業者に支払う運賃のことです。	
船便の場合は、船会社へ、	
航空便の場合は、航空会社へ	
支払うものです。	
尚、実際には、船会社や航空会社の
代理店やその代理店への支払いを
代行してくれる国際運送業者へ
払う場合が多いでしょう。
	
それでは、貴方にとって最も適切な	
国際運送法とは何でしょうか。	
	
下記の順番にそれぞれ計算してみて下さい。	
①船便の場合を計算する。	
②航空便の場合で計算する。	
③EMSやDHLなど、ドアーツードア	
  と呼ばれている、運送便を利用する。	
	
いずれの場合も、輸入通関費用、	
国内運送費用、その他国際運送業者へ	
払う費用を含めて計算して下さい。	
	
それぞれの運送業者に見積もりを	
依頼すれば分かります。	
	
①と②については、フォワダーと呼ぶ	
国際運送業者へ見積もりを依頼すれば	
すぐに分かります。	
③については、インターネットで調べる	
だけでもすぐに分かります。	
	
こうして調べた運送費を比較した上で	
貴方に最適な運送便を選択するだけです。	
	
この時の注意点は、実重量は軽いけれども	
容積が大きいものです。	
実重量が60kgで、体積が0.6m3の場合、	
船便計算では、600kgとなります。	
航空便計算では、100kgとなります。	
実重量だけで計算しないようにして下さい。	
	
また、特に船便の場合は、下記の費用を	
事前に確認しておきましょう。	
	
OCEAN FREIGHT(海上運賃)	
BAF/YAS/EBS(各種調整金)	
CFS CHARGE(混載費用)	
THC(ターミナルハンドリングチャージ)	
DOC FEE(ドキュメントフィー)	
D/O FEE(デリバリーオーダーフィー)	
輸入通関料	
輸入取扱料	
国内輸送料(港倉庫から自社まで)	
	
通常、船便にすると、5万円の諸経費が	
最低かかります。	
一方、航空便の場合、諸経費を入れて	
1kg当たり500円は最低必要です。	
(注:地域により差があります。)	
	
即ち、100kgくらいまでは、船便と	
航空便と比較した方が良いでしょう。	
しかし、100kgを超える場合は、	
船便の方が安くなるはずです。	
	
貿易における運送費が占める割合は	
非常に大きいです。	
	
少なくても10%、多い場合は、40%にも	
なる時があります。	
充分注意をして試算してみて下さい。	

8.貿易における支払条件

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