第17章 貿易を科学する			
最速で貿易事業の達人になる秘訣 -5-			
「積」で条件づくりをすること			
			
国外商品の取引を通じて儲けること、			
これは貿易事業で稼ぐということです。			
			
但し、国内取引には無い難しさがあります。			
それは、国内取引には無いリスク(危険)が			
がたくさんあるからです。			
一方で、リターン(見返り)も大きいです。			
例えば、輸入貿易の場合、30%~60%の利益が			
見込めます。			
			
そのためには、貿易事業のプロになる秘訣を			
学ぶ必要があります。			
貿易の達人を目指すことです。			
それは貿易の科学を学ぶことでもあります。			
			
貿易を学問的に追及しようということでは			
ありません。			
貿易を誰でも短期間で可能するためのコツ			
やノウハウを科学的な視点でとらえて			
みようということです。			
			
科学的ということは、一定の条件が整えば、			
誰でもできるようになるということです。			
科学の世界では、ある法則が発見された			
場合、誰でもできること、再現できることが			
最低条件となります。			
			
もちろん、その環境条件や最低限必要な			
人的な技術も不可欠ですが。			
貿易ビジネスの場合、			
他のビジネスと同じく専門的な知識や経験が			
必要となります。			
			
貿易事業を最短で成功させるためのコツ、			
技術とは何か、そして科学とは何かが			
今回のテーマです。			
別な言葉で言うと、「貿易の万能細胞探し」			
です。			
			
貿易の取引でできるだけ多くの利益を生む			
にはどうしたら良いのでしょうか。			
どんな条件で、商品を取り扱うべきなので			
しょうか。			
			
それは、「積」をキーワードにして			
貿易事業で取り扱う商品の条件を固めることです。			
この「積」が第三番目の「貿易万能細胞」に使われる			
遺伝子です。			
			
ここで言う「貿易万能細胞」の遺伝子とは、			
貿易事業を科学的にとらえた時、			
最も重要な要素、遺伝子となるキーワードは			
何かということです。			
貿易事業をするのに、欠かせないものです。			
その要素を抑えておけば、貿易事業のすべて			
に通じることができるということです。			
			
今までに、「差」と「和」をその遺伝子の候補			
として提案して参りました。			
			
今回は「積」の番です。			
			
海外で国内にはない「差」のある商品を探し			
て事業にするにはその「差」を見つける目が			
必要です。			
但し、そのような「差」のある商品でも、			
国内で競合する貿易事業者があります。			
この競合相手に勝つためには、			
何か違うものを加えた「和」の商品作りが			
必要です。			
			
このような商品作りをするためには、			
ある条件を満たす必要があります。			
その条件とは1回当たりの①合計発注金額や			
②1回当たりの合計出荷重量です。			
また、販売するに当たり、③取扱い点数及び			
広告数(出品数)も非常に大切です。			
			
①の合計発注金額は、			
商品単価x商品数量x商品点数			
の「積」で決定されます。			
			
②の出荷重量は、			
商品点数x商品重量x商品数量			
の「積」で決定されます。			
			
③の取扱い点数は、			
商品区分数x商品別仕様数			
の「積」で決定されます。			
			
①と②は貿易事業における仕入に関する場合			
③は、貿易事業の商品の販売に関する場合			
となります。			
			
それぞれの項目の数値の「積」が、貿易事業			
大切な要素となります。それは、取引上の			
条件と密接な関係があるからです。			
			
具体的に説明します。			
			
①の発注金額は、1回当たりの仕入金額と			
仮定します。そして、(別の章、 でも解説			
済みのように)、この1回当たりの仕入額が			
小さいと利益が少なくなります。			
また、1商品当たりの発注数量が少ないと			
やはり、仕入原価は安くなりません。			
			
貿易での仕入経費(輸入の場合)は、			
その商品の重量(及び容積)に比例して高く			
なります。特に、容積勝ちの商品でその容積			
が非常に大きい場合は、発注金額に比例して			
全体コストが安くなる割合が減ります。			
			
実際、1個当たりの重量(又は容積)が			
大きいガソリンタンクやバイクの後ろに			
取り付けるリアボックスの場合がそうです。			
このような商品の場合は、混載ではなく			
コンテナ単位で仕入をしないと、運賃経費			
が下がりません。			
			
1回の出荷当たりの金額を増やしたとしても			
重量や容積が大きいものの場合、あまり			
経費が安くならないということです。			
			
②の出荷重量のケースでは、①の法則、			
「1回当たりの仕入金額を増やすことで			
運送費全体のコスト比率を減らせる」			
という効果があまり効かないということ			
です。			
			
②の法則は、①が成立する場合でも、			
「その商品の重量や容積が比較的小さい場合			
に限定される」ということです。			
			
このように、①と②では関係する数字の積が			
これらの法則を成立させる「制約条件」			
になるということです。			
			
但し、①の場合の数量を多くすると、通常			
商品単価は著しく低くすることができます。			
輸入者の発注量が大きいほど、安い仕入先を			
見つけることができます。			
			
1個のみ注文する場合、その仕入先は小売店			
になるでしょう。五十~百個単位であれば、			
問屋(卸売商)との取引が可能です。			
百~千個単位であれば、工場と直接取引が			
できるでしょう。			
			
③の貿易商品を国内販売する場合を考えて			
みます。			
商品区分数とは、商品の種類のことです。			
例えば、アウトドア商品の場合、			
テント、リュック、寝袋、調理具の4種類を			
扱うものとします。			
			
そして、テントは、赤・黄・青・白の4色と			
冬用と夏用の2種類を扱うものとします。			
サイズは2人用と4人用と仮定します。			
夏冬2x色4 x サイズ2で、16品目の			
扱い数となりました。			
			
テントを購入したいお客さの選択肢は			
16ということです。			
			
この16点の商品を、ヤフーショッピング			
ヤクオク、楽天オークション、			
楽天ショッピング、自社サイト、その他			
専業者の多い5つのサイトにも登録すること			
にしました。			
16点x10サイト=160点の露出度となります。			
他の区分の商品数も合わせると品目数合計			
は100点なりました。			
			
結局、100点x10サイト=1000点の露出度と			
なりました。(露出度=合計出品数)			
			
販売の場合、ほとんどの場合、この露出度			
に正比例して売上が多くなります。			
1000点なら月額100万円の売上が可能			
かもしれません。			
しかし、もしその露出数が1万点ならば			
月額1千万円の売上が可能かもしれません。			
			
但し、競合に勝てるような品質や価格競争力			
の有る商品であるのが前提です。			
競争力の無い商品の場合、この③の法則は			
当てはまりません。			
			
このように、それぞれの要素となる数値の			
「積」の内容によって、利益をあげる条件が			
異なってきます。			
「差」や「和」で伸ばそうとする売上も、			
その制約条件を構成する「積」によって			
変わるということです。		
				
     - 次章に続く -				

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