第16章 貿易を科学する		
最速で貿易事業の達人になる秘訣 -4-		
「和」を創ること		
		
国外商品の取引を通じて儲けること、		
これは貿易事業で稼ぐということです。		
		
但し、国内取引には無い難しさがあります。		
それは、国内取引には無いリスク(危険)が		
がたくさんあるからです。		
一方で、リターン(見返り)も大きいです。		
例えば、輸入貿易の場合、30%~60%の利益が		
見込めます。		
		
そのためには、貿易事業のプロになる秘訣を		
学ぶ必要があります。		
貿易の達人を目指すことです。		
それは貿易の科学を学ぶことでもあります。		
		
貿易を学問的に追及しようということでは		
ありません。		
貿易を誰でも短期間で可能するためのコツ		
やノウハウを科学的な視点でとらえて		
みようということです。		
		
科学的ということは、一定の条件が整えば、		
誰でもできるようになるということです。		
科学の世界では、ある法則が発見された		
場合、誰でもできること、再現できることが		
最低条件となります。		
		
もちろん、その環境条件や最低限必要な		
人的な技術も不可欠ですが。		
貿易ビジネスの場合、		
他のビジネスと同じく専門的な知識や経験が		
必要となります。		
		
貿易事業を最短で成功させるためのコツ、		
技術とは何か、そして科学とは何かが		
今回のテーマです。		
別な言葉で言うと、「貿易の万能細胞探し」		
です。		
		
貿易の取引でできるだけ多くの利益を生む		
にはどうしたら良いのでしょうか。		
その前に、どんな商品を取り扱うべきなので		
しょうか。		
		
それは、「和」をキーワードにして		
貿易事業で取り扱う商品を探すことです。		
この「和」が第二番目の「貿易万能細胞」に使われる		
遺伝子です。		
		
国外取引(輸入)で扱われている商品は、		
国内商品に比べて、非常に安い場合が多い		
と言えます。または、国内ではすでに生産		
をしていないため、輸入に頼るしかない		
場合もあります。		
		
そこで、輸入で安く仕入れて、国内で高く		
売ることで利益を得ます。		
しかし、競合する業者も同じように国外		
から輸入しています。		
すでに貿易は誰でもできる時代です。		
		
そのような状況の中で、どうやって利益を		
産めば良いのでしょうか。		
		
それは、輸入した商品に付加価値を付ける		
ことです。何かをプラスする、足し算です。		
これを「和」と呼ぶことにします。		
4と2の和(足し算の結果)は、6です。		
このように、輸入した商品をそのままの		
状態で販売しないで、何かを足して下さい。		
		
何も足さないで、付加価値を付けない場合、		
競合の輸入商社とほぼ同じ条件で戦うことに		
なります。		
		
もし、品質が全く同じような商品の場合、		
通常、激しい価格競争にさらされます。		
そして、値引き合戦がスタートします。		
その結果、競合会社も自社も目標とする利益		
を得ることができなくなります。		
		
そこで、他社の同等製品と比べた時に、		
自社の輸入品がより価値があることを演出		
する必要があります。		
ほんのわずかな違いでも構わないので、		
何かを足して下さい。		
		
一番分かり易いのは、その商品の一部のみを		
自社のオリジナルに変えることです。		
例えば、他社には無い色の商品にします。		
ある特定の部品のみ、日本製のものを使用		
するように指定する場合もあるでしょう。		
		
もちろん、その分原価は高くなるでしょう。		
しかし、あえて高くなったとしても何かを		
足すことが必要です。		
できるだけ、費用のかからない部品や仕様		
を変えることにすれば良いのです。		
		
商品を包装しているパッケージを変えるだけ		
でその付加価値を演出できることも可能		
でしょう。		
保証書をつけることで価値を演出することも		
可能です。		
		
何かを足して、結果として「和」の成果物		
としてお客様に訴えようということです。		
これは同時に「差」を演出することでも		
あります。		
		
「差」が無い商品には「和」を加えることで		
その「差」を創ろうということです。		
仕入先に依頼する場合もあります。		
自社で輸入した後に、加工する場合も		
あります。		
		
このように提案するのは簡単です。		
実際には、そんなに簡単ではありません。		
非常に手間がかかるからです。		
その商品について、熟知していないと		
なかなかできるものではありません。		
		
そのためにも、その商品に関して何でも		
知らなければなりません。		
これまで述べたとおりに、自社で売る商品		
については、プロになる必要があるという		
ことです。		
		
実際に、ブランドのマークと包装を変える		
ことで他社と差別化している会社も多数		
あります。		
		
「差」が無い場合、「和」を演出して「差」		
を創り、競合に勝てる商品をつくること		
を提案します。					
     - 次章に続く -				

17.貿易を科学する-最速で貿易の達人になる秘訣-5-

貿易の達人メニューへ戻る