第15章 貿易を科学する				
最速で貿易事業の達人になる秘訣 -3-				
「差」をさがすこと				
				
国外商品の取引を通じて儲けること、				
これは貿易事業で稼ぐこということです。				
				
但し、国内取引には無い難しさがあります。				
それは、国内取引には無いリスク(危険)が				
がたくさんあるからです。				
一方で、リターン(見返り)も大きいです。				
例えば、輸入貿易の場合、30%~60%の利益が				
見込めます。				
				
そのためには、貿易事業のプロになる秘訣を				
学ぶ必要があります。				
貿易の達人を目指すことです。				
それは貿易の科学を学ぶことでもあります。				
				
貿易を学問的に追及しようということでは				
ありません。				
貿易を誰でも短期間で可能するためのコツ				
やノウハウを科学的な視点でとらえて				
みようということです。				
				
科学的ということは、一定の条件が整えば、				
誰でもできるようになるということです。				
科学の世界では、ある法則が発見された				
場合、誰でもできること、再現できることが				
最低条件となります。				
				
もちろん、その環境条件や最低限必要な				
人的な技術も不可欠ですが。				
貿易ビジネスの場合、				
他のビジネスと同じく専門的な知識や経験が				
必要となります。				
				
貿易事業を最短で成功させるためのコツ、				
技術とは何か、そして科学とは何かが				
今回のテーマです。				
別な言葉で言うと、「貿易の万能細胞探し」				
です。				
				
貿易の取引でできるだけ多くの利益を生む				
にはどうしたら良いのでしょうか。				
その前に、どんな商品を取り扱うべきなので				
しょうか。				
				
それは、「差」をキーワードにして				
貿易事業で取り扱う商品を探すことです。				
この「差」が「貿易万能細胞」に使われる				
遺伝子の一つです。				
				
貿易で、国外取引で扱われている商品は、				
(輸入の場合)元々国内では調達できない、				
購買できないような商品です。				
				
又は、国内でも購入できるけれども、				
国内商品は非常に高価であったり、				
なかなかすぐに手に入らないもので				
す。				
				
輸入貿易で一番多いパターンは、				
日本製もあるけれど、輸入品の方が圧倒的に				
安い場合です。				
例えば、工事現場で使われる鉄製のフェンス				
バリケードは、そのほとんどが輸入品です。				
バイク業界の販売される補修用の部品も				
そのほとんどが輸入品です。				
				
しかも、その利益率は30%~60%くらい				
あります。				
もし、国内で同じうようなものを仕入した				
としたら、その利益率は10%~15%まで				
にしかならないでしょう。				
				
その理由は、国内調達の場合は、国内の				
卸売り商の立場での販売になるからです。				
一方、輸入の場合、製造者としての立場				
で自由に価格の設定が可能です。				
				
国内調達と国外調達における価格差が				
貿易事業として成り立たせているのです。				
当たり前のようなことですが、いざ				
自社で今までに取り扱っていなかった商品				
を除いた場合、即ち新商品を扱う場合、				
それを探すのは、意外に難しいものです。				
				
初めての貿易事業を輸入商品で行う場合、				
すぐに自分に自社に合った商品を探すのは				
簡単ではありません。				
				
当然、価格差の大きいものを探します。				
しかも、できるだけその商品の製造者を				
さがします。				
通常、海外の工場から直接輸入するのが、				
仕入コストが一番安くなるからです。				
				
このような「コスト差」が貿易事業で最も				
注目される点となります。				
利益とは、販売と仕入の差のことです。				
その仕入部分を小さいすることで最大利益を				
得ようとすることです。				
				
しかし、この差を大きくしようとする場合、				
実際には、いろいろな制約条件が出て				
きます。				
例えば、発注数量条件です。				
特に、海外の工場と直接取引する場合、				
商品単価にもよりますが、10個程度は				
注文を受け付けない場合があります。				
				
高額商品でない場合、1回の注文で				
100個程度は当たり前でしょう。				
				
また、出荷の金額にも関係があります。				
別の章(第2章)でも述べたように、				
1回当たりの出荷金額が30万円を下回る				
ような場合、商品コストを低く抑えることは				
困難でしょう。				
				
国外からコストの差の大きい商品を得る				
には、それに応じた条件が必要になると				
いうことです。				
結局、その「差」を最大化するためには、				
一定の条件が必要だということです。				
				
他の条件として、「品質」もあります。				
価格は安いけれども、「品質」が悪ければ				
高く販売できないからです。				
従って、「差」探す時、一方でその「条件」				
を考慮する必要があります。				
				
また、国内で競合する同じような貿易商社				
の存在も考慮する必要があります。				
				
「差」と「条件」のバランスにより、本当の				
利益の取れる商品にできるかどうかが				
決まるということです。				
				
「差」のある商品探しをしてみましょう。				
そして、「差」のある商品が発見できたら、				
次に、「条件」とのバランスが取れる				
商品であるか(取引先であるか)を				
確認し、その商品を取り扱うかどうかを				
決定すれば良いのです。				
				
そこで、誰でもできる「差」のある商品の				
見つけ方を考えてみます。				
それには、まず専門の分野を持つことです。				
或いは、専門の業界を決めることです。				
そこが、スタートラインです。				
				
それでは、どうやって自分の専門分野を				
決めればよいのでしょうか。				
或いは、専門の業界を決めればよいので				
しょうか。				
それは、今すでにある貴方の環境によって				
決まります。				
				
ここでは、まだ起業経験も無い人が、				
将来、貿易事業で独立したいという				
仮定で話をすすめます。				
				
まずは、今仕事としてやっているところから				
始めるということです。				
今、貴方は何かの仕事をしているはずです。				
もし、学生の場合でも就活を通じてやりたい				
仕事があったはずです。				
とにかく、少しでも多く知っているものを				
参考にその業界又は商品を決めて下さい。				
				
それでも、全く心当たりがないという人は				
市販の、事業適合提案プログラムを使用して				
決めても結構です。				
まるで占いをするかのようなソフトですが、				
使えます。				
血液型と性別、年齢などを入力するだけで				
貴方に適合する業界や商品を提案してくれる				
ソフトです。				
				
貿易事業を行うテーマである、「業界」又は				
「商品」が、ここで決定しました。				
それは、「アウトドア業界」で、貴方の				
最も興味のある「テント」と仮定します。				
				
①「テント」のプロとして国内品と国外品の				
「差」を探すところからスタートします。				
				
②そのためには、まず業界用語を覚えます。				
商品の名前、部品の名前、分類名などを				
徹底的に調べて覚えます。				
すべて覚える必要はありません。				
「差」に相当する部分に注目して覚えます。				
				
例えば、「価格差」を決める部分のことです。				
なぜ、国外品と国内品の価格は違うのか、				
その「差」の原因を調べることから始めます。				
単に、輸入品だから安い場合でも、中国製か				
ベトナム製なのか原産国によりも違います。				
				
その価格差の原因を徹底的に調べて下さい。				
				
     - 次章に続く -				

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