第36章 貿易を科学する
最速で貿易事業の達人になる秘訣 -24-
「貿易で稼ぐ法則」 -1- 【運送費用編】

この章から貿易で稼ぐ基本法則を解説します。

貿易事業で稼ぐには、まずはその基本となる
様々な要素を知りましょう。
そして、その要素から生まれる法則を知る
ことで貿易事業で稼ぐことに結びつけます。

最初に、貿易における運送費用をテーマに
します。
商品原価に関係する要素は下記のとおりです。

1.距離:配送距離
2.運送費支払地
3.容積・重量
4運送方法
5.運送者

1.距離:配送距離
通常、輸出地と輸入地の距離に比例して運賃
が高くなります。
実際は、貨物量の少ない地域ほど割高になる
傾向にあるので注意が必要です。

EMSの例で言うと、
日本から東アジアと南米の場合を比べると、
船便で1,7倍、航空便で3,7倍の差が
あります。

2.運送費支払地
人件費の低い国で運賃を支払う契約にすると
人件費のより高い国で運賃を支払う場合と
比べて運送費が安くなります。
例えば、中国の商品を日本側で購入する場合
C&F (中国側の運賃負担条件)の方が
運賃が安くなります。

但し、最近では船会社がさまざまな名目で
追加の費用を勝手に請求する場合もある
ので注意が必要です。
(参照:第3章  貿易の落とし穴)

尚、中南米のドミニカなど、国際港が無い
地域への運賃は、通常、距離に関係無く、
割高になる場合があるので注意が必要です。
日本国内で言う、「離島」のような扱いに
なるからです。

3.容積・重量
国際運送会社から請求される運賃は、その
容積又は重量に比例して運賃が高くなります。

4運送方法
船便か航空便などの運送速度の違いにより、
運賃は変動します。
SAL便など、その中間の形態もあります。
速度が高いほど、高くなります。

5.運送者
運送者、即ち、運送会社により運賃は違い
ます。
例えば、クーリエサービスと呼ばれるドアー
ツードアーで配達する航空便運送業者が
多くありますが、運賃に差があります。

いずれも得意な地域と言うのが存在するので
個別にその条件に応じて、見積もりととる
ことになります。

上記の原則に沿い、最も運賃を安くするには
下記の条件で輸入すると一番安く仕入する
ことが可能です。(但し、運送費限定)

1.輸入地は、下記の東アジア地域とする。
 韓国、台湾、香港、中国沿岸地域。
 第二候補は、東南・西南アジア地域です。
 タイ・ベトナム・ミャンマー・インド等

2.運賃条件は、C&Fとする。
  尚、一旦、FOB条件で決定した後に
 運賃は別途払うので実質C&Fとする
 というやり方もあります。

3.扱う商品は軽量で容積の小さい商品
 に限定する。
 例えば、アクセサリー、小型電気製品、
 小物の雑貨などです。

4.運送は、原則、船便ですが、非常に軽い
 ものの場合は、航空便も可能です。

5.運送者は、できるだけ多くの業者から
 見積りをとり、一番安い業者を選択する
 ことになります。

実際には、運送費以外の要素も全体のコスト
に影響があるので、実際にどの運送条件を
適用するかは、ケースバイケースとなります。

1回当たりの航空便の最小重量としては、
筆者は、重量で20kg, 容積で0.12m3を
目安に送料計算の目安にしています。

その理由は、立方体の箱を想定し、その
辺の長さがすべて50cmと想定した場合、
0.125m3となり、÷0.006とすると、
約20kgとなり、実重量と容積当たりの
が均衡するからです。

もし、この50cmx50cmx50cmの箱に
50個入る商品を東アジア地域から
EMSのSAL便で輸入した場合、
約10,000円の費用がかかります。
1個当たり200円の運送費となります。

商品価格がもし、2000円とすると、
約10%の運賃がかかるということ
になります。

このような目安となる運賃や重量は覚えて
おきましょう。そうすることで、商品の
運賃がすぐに暗算で浮かぶようになります。

     - 次章へ続く -	
			

37.貿易を科学する-最速で貿易の達人になる秘訣-25-【運送費編2】

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