第30章 貿易を科学する			
最速で貿易事業の達人になる秘訣 -18-			
「和」のシュミレーション	- 1 -	 
			
第29章の続きです。			
			
前章までは、販売流通モデルの「差」に注目			
「差」を発見するためのチェックリストを			
ご紹介しました。			
			
本章では、「和」を発見するための			
チェックリストをご紹介します。			
「和」とはプラスの価値、「付加価値」			
のことです。			
			
なかなか「差」が見つからない場合、又は			
「差」が見つかったとしても、その「差」			
が不十分に思われる場合。			
このような場合は、何かをプラスすることで			
結果的に「差」をつけるようにすることが			
必要です。			
			
そしてできればすぐに真似ができないような			
違いを加えることが理想です。			
これを実現するためのチェックリストが、			
以下です。			
			
ここでは、その具体的な事例として、筆者が			
企画しているいろいろな貿易事業サービスを			
取り上げます。			
			
<貿易翻訳サービスの場合>			
貿易事業の定義に、他の事業を加えることで			
新しい発想のサービス提供を行う。			
			
例えば、貿易事業サービスの一つとして、			
貿易における通信業務の代行を検討します。			
この場合、1文字当たりや、1用件当たりで			
いくらの費用を請求するというやり方が			
一般的です。			
			
そこで、貿易事業の定義に「教育事業」を			
加えることにしました。			
通信文の翻訳作業を代行するのではなく、			
その通信文の翻訳を通じて、社員教育を			
行うという提案です。			
			
そして、これに必要なツールやプログラム、			
特別なサービスをセットで提供します。			
筆者が開発した「一行万能通信フォーム」			
を使用して行うものです。			
			
その仕組みはこうです。			
			
顧客が最初に書いた日本語通信原文は、			
顧客自身で市販の(又はネットの無償)翻訳			
ソフトで翻訳してもらいます。			
その翻訳文を添削するのが新しいサービスの			
特長です。			
			
その添削内容に従って、顧客は自己責任で			
修正してから国外の取引先へ返信をします。			
			
サービス提供者の仕事は翻訳文の添削です。			
翻訳前日本語原文と翻訳後の外国語原文を			
チェックし、その添削をして顧客へ返します。			
その時に、「翻訳ソフトの上手な使い方」を			
明示すると同時に、実際に添削を行います。			
			
翻訳前の日本語原文の添削も行います。			
既存の翻訳ソフトの使用した場合でも、			
その翻訳ソフト独特の癖のようなものがある			
と考え、使用する翻訳ソフトの提案もします。			
但し、原則として主文に当たる部分は、			
筆者が開発した「一行万能通信フォーム」を			
必ず使用してもらうものとします。			
			
ここでの基本的な考え方は、翻訳を代行して			
その費用を稼ぐということではありません。			
翻訳支援を教育として行うことで、最終的に			
顧客自身が翻訳を行うことが目的です。			
			
但し、初期の頃は貿易通信文に限定します。			
非常に長文で難解、専門的なものは別枠の			
サービスとして指導、顧客専用の翻訳ソフト			
として完成させるものとします。			
			
例えば、翻訳料の非常に多い、カタログや			
マニュアルについては、その内容や難易度			
を確認して都度見積もりするものとします。			
			
提供されるサービスは、下記の五つです。			
①翻訳企画:翻訳システム企画			
②翻訳指導:原文翻訳前の日本語指導			
③翻訳添削:翻訳文の添削			
④翻訳辞書:独自に多用する専門用語辞書化			
⑤翻訳ソフトの修正プログラムの提供			
			
この仕組みで翻訳サービスしている機関や			
会社はほとんどないはずです。			
			
翻訳を教えることは、翻訳サービス会社に			
とっては、自社のサービス市場を減らすこと			
なるからです。			
			
しかし、ここでは翻訳サービス事業ではなく			
教育事業として行うので、それは構わない			
ということです。			
							
     - 次章へ続く -	

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