第24章 貿易を科学する			
最速で貿易事業の達人になる秘訣 -12-			
「販売実験」を繰り返して、「実」を取る。 			
			
第23章の続きです。			
			
未来の目標から逆算して、貿易事業の目標を			
設定しました。			
			
貿易事業で成功するには、結果目標から逆算			
すること。			
小さな失敗を恐れずに成功するまで継続する			
ことが大切ではないかと申しました。			
			
しかし時間に限りがあります。継続するにも			
その限度があります。			
どうすれば、その限度以内に目標を達成する			
ことができるでしょうか。(最速で)			
			
それには、試す事業内容を超高速で行うしか			
ありません。			
			
①最初は、どの業界のどんな商品を扱うかを			
決定します。			
			
②次にその商品のラインアップ(品揃え)を			
決定します。			
例えば、用途、サイズ、カラー、デザイン、			
そして価格帯も決定します。			
			
③仕入先や販売する市場、媒体、送付方法			
支払条件などいろいろな条件も決めます。			
			
④そして、実際に販売する前に、ある仮説			
を立てます。			
目標の売上や利益に対し、どのような条件を			
満たせばが、その目標が達成できそうかの			
仮説のことです。			
			
例えば、出品数に対する受注率のことです。			
200点の商品を10市場に出品した場合、			
200 x 100 = 2千点が出品総数			
となります。			
			
そして受注率が、1ヶ月で10%とすると、			
2000 x 0.01 = 200個			
売れるということになります。			
平均単価が3,000円とすると、			
売上は、60万円です。			
もし、平均粗利率が50%とすると、			
粗利は、30万円です。			
			
ここで問題になるのは、「受注率」です。			
これは、実際に市場に商品を出してみないと			
分かりません。			
ある程度の予想はできるかもしれませんが、			
それは、あくまで仮定の数字です。			
			
今回は受注率10%と仮定しましたが、			
実際は、1%かもしれません。			
もし1%しかなかったとしたら、事業にする			
のは問題です。			
1ヶ月間の粗利が3万円ではすくなすぎる			
からです。			
			
商品点数や出品数は、自分で調整することが			
可能です。			
しかし、受注率は、その時の競合他社の状況			
販売時期などによって左右されるので、完全			
に予想するのは困難です。			
			
この受注率を高い確率で予想するには、			
他社製品の売行きを観察してデータを			
集めるか、実際にテスト的に出品して販売			
しないとわかりません。			
			
販売の実験をするということです。			
			
この場合は、目標利益を度外視して下さい。			
まずは、どのような条件にしたら、受注率が			
高くなるのかの実験だからです。			
いろいろな実験をできるだけ多く繰り返して			
その受注率をあげるためのデータ取りを			
します。			
			
そこで充分なデータが取れた時点で本格的に			
但し、販促のためのホームページの作成や			
ブログ開設は、費用があまりかからないので			
すぐにやるべきでしょう。			
商品により予約販売という手法も可能です。			
			
本来は、国外仕入により安く仕入れて販売			
すべきところを、最初はあえて国内仕入を			
して販売実験を行うことも可能です。			
この場合は、ほとんど利益は取れません。			
しかし、この段階ではどの程度の受注率が			
どんな条件の時に達成できるを確かめるのが			
目的です。			
			
そうでもしないと、小資本で開業した場合、			
最初の在庫投資をした商品が売れない場合、			
すぐに廃業せざるを得なくなる場合がある			
からです。			
			
この実験段階を、できるだけ高速に行うこと			
です。			
そうすれば、失敗の確率を低くできるでしょう。			
最小限の投資で、この実験を成功する自信が			
つくまでやり続けるということです。			
			
通常、小規模企業(従業員10名以下)では、			
自信の無い商品は、国内仕入で販売します。			
そして、売れる商品と分かってから、直接			
国外の卸売商又は工場から仕入をします。			
在庫商品の資金力が無いから、安易な仕入が			
できないからです。			
			
まずは、販売実験を行い、受注率をあげる			
条件を確かめてから正式に自社の主要商品と			
して販売するということです。			
			
一見、当たり前のことですが、意外にできて			
いない企業が多いようです。			
それは過去の成功体験や、少ない顧客からの			
情報に基づいて、経営者が独断で直接仕入の			
在庫商品を決定する場合が多いからです。			
			
ある程度、資金力のある会社ほどその傾向が			
高いのが実情です。			
これから、貿易事業を起業する、或いは初めて			
輸入や輸出をてがけるような会社の場合、			
このようなやり方は避けましょう。			
資金力相応のやり方を検討して下さい。			
			
貿易を科学するというのはこのような実験を			
必ず行ってから本格的にスタートするという			
ことです。			
また、そのような実験を経て販売開始しても			
急な為替変動や、規制の強化、競合激化など			
で、売れ残る場合もあります。			
			
そのようなことも想定して取り組む必要が			
あります。			
あらゆるリスクを想定してから進めることを			
提案します。			
筆者も過去にいろいろな事業に挑戦し、			
多くの失敗経験があります。			
			
すべてのことが、「想定内」とまで言える			
くらい考えて考え抜いてから、貿易事業に			
挑戦して下さい。			
			
尚、こんな実験を個人レベルの事業者に			
対しても安価で代行する業者があります。			
(別の章で、詳しくご紹介します。)			
			
まとめると、「販売実験」を繰り返すことで			
「実」(真の利益)を取るということです。			
そこで、この「実」もこの講座で言う、			
貿易の万能細胞の遺伝子の候補の			
言葉といたします。			
				
     - 次章へ続く -				

25.貿易を科学する-最速で貿易の達人になる秘訣-13-

貿易の達人メニューへ戻る