第22章 貿易を科学する		
最速で貿易事業の達人になる秘訣 -10-		
「線」をつないで「面」で貿易事業を創る 		
		
第21章の続きです。		
		
未来の目標から逆算して、貿易事業の目標を		
設定しました。		
		
貿易事業で成功するには、結果目標から逆算		
すること。		
小さな失敗を恐れずに成功するまで継続する		
ことが大切ではないかと前章で申しました。		
		
しかし時間に限りがあります。継続するにも		
その限度があります。		
どうすれば、その限度以内に目標を達成する		
ことができるでしょうか。(最速で)		
		
それには、試す事業内容を超高速で行うしか		
ありません。		
		
このため、前章では、自分の開発した商品を		
誰かに見てもらうことから始めようと提案		
しました。		
それによって、自分だけの「点」の世界から		
「線」の世界へ進歩することで、より高速で		
貿易事業の成功に近づくと言えるからです。		
		
通常、最初に開発した商品がすぐに売れる		
ことは少ないでしょう。		
場合により、数十回、数百回も試行錯誤を		
重ねて初めて売れる商品を開発、発見できる		
のではないでしょうか。		
		
ただ、そんな多くの回数も試行できる時間や		
予算が無い場合が多いでしょう。		
そのためにも、自分以外の人を活用します。		
		
しかし、それだけで多く売るのは簡単では		
ありません。		
ある一定の法則に基づいて、商品開発や		
売れる商品の発見を行う必要があります。		
そんなに難しい法則ではありません。		
		
「売上高はその商品の露出度に比例する」		
という当たり前の法則です。		
宣伝広告量に正比例して、売上が伸びると		
いう意味です。		
		
「売上高はその商品の扱い点数に比例する」		
というものもあります。		
商品の点数が多ければ多いほど、売上が		
伸びるという意味です。		
		
但し、この当たり前のような法則も、実際に		
どのようにして実行するのかが問題です。		
		
その理由は、個人や小規模企業の場合、		
ほとんど宣伝広告費に使う予算(資金)が		
無いからです。		
		
少ない販売促進予算でも、宣伝広告効果を		
最大限にする必要があります。		
どうすれば、それができるのでしょうか。		
少ない宣伝広告予算で、また、		
少ない商品点数で売上を伸ばす方法です。		
		
その方法として、以下を提案します。		
		
①工夫してみかけの商品点数を増やすこと。		
②その商品点数で見込客の囲い込みを図る。		
この二つです。		
		
①では、実際は100点しかない商品点数を		
可能な限り、その十倍百倍以上に見せます。		
元の商品は100点しかありません。		
多ブランド化や、多くのオプション付き商品		
にして、全く違う見せ方や違う販売経路を		
活用、百点を千点に見せるということです。		
		
②そしてその多い点数を活用して、見込客の		
囲い込みを図ります。		
但し、ここではあくまでも狭いニッチな市場		
の中での囲い込みのことであって、総合的に		
関連商品を何でも扱うという意味合いでは		
ありません。		
		
それでは、大手の直販メーカーや老舗の専門		
店との競合に勝てない可能性が高いなるから		
です。		
		
第20章で述べた下記の式を復習します。		
		
A売上 = P x W x U x F		
P商品点数xW出品窓数xU単価XF購買率		
*U単価とF購買率は、平均の値とします。		
		
この式のP商品点数を、下記の式として		
再定義します。		
P:商品(見かけ)点数		
 = Bブランド数 x Oオプション数		
		
二つ以上のブランドで販売することです。		
もちろん、外装や名前などは変更する		
ことになります。		
しかし、中身や効用はほとんど同じです。		
		
これは、すでに多くみられるケースです。		
一つ目のブランドを素人向け、二つ目の		
ブランドは玄人向けなどに分ける方法		
です。		
或いは、デザイン重視品、機能重視品		
などと区別することも可能です。		
		
個人や小規模会社でできるでしょうか。		
可能です。		
実際に筆者が関わったある会社でも、全く		
同じ商品をパッケージだけ自社製にして		
自社ブランドとして販売しています。		
		
オプションについては、保証期間や、その		
保証内容を変える、或いは携帯用の保護		
ケースを付けるなど、本体そのものにある		
利便性の高い別な商品やサービスが選択		
できるようにしたものです。		
		
例えば、携帯電話やスマートフォンなどの		
通信端末機器では、デザインや色数は多く		
ありません。しかし、機能やサービスの		
オプションが覚えられないほどあります。		
ハード自体はどのメーカーも限定されて		
いるといっていいでしょう。		
		
これらのメーカーは、実はオプションの選択		
によって商品の幅や奥行きを広げています。		
		
そして、これを原動力に見込客の囲い込み		
を行います。		
		
①元々ある商品ライン(線)を中身変えずに		
②前述のオプション化やブランド化を施す、		
奥行きの線と幅の線を引くことで、「面」		
や「立体」にするという意味です。		
		
前章では、「線」は「協力者」と手をつなぐ		
姿として定義しました。		
ここでは、従来からある或いは最初に作る		
商品ラインとして「線」を定義し直します。		
		
そして、オプションラインとブランドライン		
で「面」を形成します。		
その結果、100点の商品点数がその		
10倍以上に増えました。		
100x5op x 2br.= 1000		
		
ここでは、この「面」の形成を貿易事業の		
万能細胞の遺伝子とします。		
			
     - 次章へ続く -			

23.貿易を科学する-最速で貿易の達人になる秘訣-11-

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